過去に行った五十肩の施術についてのレポートです。
プライバシー保護のため個人情報については伏せている部分もありますのでご了承ください。
【性別】
男性
【年齢】
50代
【仕事】
SE(プログラマー)
【主訴】
右肩がとにかく痛い、右肩が上がらない
【その他の症状】
左肩のこり、目の疲れ
【自覚症状】
1ヶ月前に痛みが出始め、数日かけて徐々に痛みが強くなった。湿布を貼ってやり過ごしてきたが、痛みが止まず、仕事を休むこともあった。タイピングするのもつらい。
数年前に左の五十肩をやったが、その時より痛い。
【所見】
・右肩が90°付近までしか上がらない(腕と肩が水平になる所まで)。痛み、及び関節の硬さを感じる。
・右手を頭の後ろに持っていけない。また、背中に回すのも困難。
【治療方針】
・典型的な五十肩と思われる。まずは痛みを取り、様子を見て関節可動域訓練も取り入れる。
・右手を使いづらいため、左の肩に負担がかかり、こりが出ていると思われる。こりを解消する。
・目の疲れは以前よりは楽だという。仕事を休んだことで目に負担がかからなくなった可能性。
【施術内容】
・右肩を中心とするマッサージなどの手技。
・右肩は痛みがあるため刺激を弱く、左肩から左腕にかけては筋緊張がみられ、疲れがあるため、刺激を強くした。
・痛みの出ない範囲で右肩を動かすストレッチ。
・目の疲れの解消のために首や頭部へのマッサージ。
【経過】
・施術後は痛みが緩解した。
・数日後、再度痛みが強くなったため来院。同様に施術を行う。
・週一ペースで来院。徐々に痛みが落ち着いてきたため、可動域訓練を多くしていった。
・1ヶ月後、だいぶ痛みが落ち着いたが、可動域制限は残っているため、体操やストレッチ法を伝え、セルフトレーニングの割合を増やすようにアドバイスを行った。
【まとめ】
・痛みが強い時期は緩やかな刺激と、反対側の肩や腕への施術を行うことで、痛みの軽減だけではなく、左手中心での生活動作で起こる身体のバランスの崩れを正すように施術した。
・五十肩は痛みが強い期間が数ヶ月続き、その後、関節運動の制限が強くなる。関節運動の制限は約1年続く場合もある。痛みを取り、患者自身の頑張りが加われば、発症以前の状態への回復を早めることができる。
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