既知からはじめるやる気スイッチ

以前の記事でやる気について触れました。

「やる気スイッチは必要なかった話」

今回は以前の記事で触れた「既知からはじめる」ことでやる気スイッチをONにする方法について書いていきます。

「何かを身につけよう」「達成しよう」と思うと、未知の体験や努力は避けては通れません。
こうした新しいことや慣れていない努力は防衛本能のために脳が拒否するので取りかかれないという話は以前の記事でお話ししました。
こうした「取り掛かりのハードル」を下げるのが「既知からはじめる」というテクニックです。

目次

  1. 最初は簡単なことだけする
  2. 前もって少しだけ進めておく
  3. 慣れていることにくっつける

1. 最初は簡単なことだけする

何度も経験済みであっさりできる簡単なことをまずやります。

・参考書の1ページ目を開く(成績を上げたい場合)
・5回スクワットをする(筋肉をつけたい場合)
・3回落ち着いて呼吸する(落ち着いた精神を持ちたい場合)

などが考えられます。
どれも簡単なことですよね。
あまりに簡単に達成されてしまうので拍子抜けするかもしれませんが、最初はこれだけでOK。
最初の数日間はこれだけでいいです。
でも多分、これだけと思っていても始めてみたら物足りずに回数なり時間なりもっとやってしまっているでしょう。
もちろん、本当にこれだけしかやらなくても大丈夫です。

2. 前もって少しだけ進めておく

「寝る前に、次の日に着ていく服に着替えて、布団に入る」
という話を聞いたことがあります。
一見、常識はずれな行為ですが、この方法は何かを達成する上ではとても有効な例です。
「起きるのが苦手」「朝の慌ただしいペースについていけない」
という人は多いと思います。
そういう人たちにとって「前の晩に着替えておく」という方法は、時間を確保し、ゆとりある朝にしてくれるクリティカルな作戦です。
朝は着替えのための5分だって貴重で、5分という時間は何かをする時間的余裕を生んだり、ぼーっとして心と体を現実世界に慣らすには十分ですから。
服についた糸屑は払ってから外出しましょうね笑

3. 慣れていることにくっつける

完全に習慣化していることにくっつけることでも、取り掛かりは生まれます。

・歯磨きをして歯ブラシを置いたら、本を読みはじめる。
・髪を乾かし始めたら、つま先立ちをする。
・電車に乗って手すりをつかんだら「音」に耳を傾け、精神統一する。

完全に習慣化して何の努力もせずにやっていることにくっつけることで、はじめたいことが自然にやれるようになります。
そして、それを継続していると習慣化します。歯磨きをしないと気持ち悪いのと同じように、本を読まないことが気持ち悪くなるほどに。
ちなみに「歯磨きをしてから本を読む」より「歯磨きをして歯ブラシを置いて、前回読んだページから再開して読む」のようにより具体的なルールを設けた方がやれてしまうようです。

最後に

今回は前回の話の応用編でした。
僕も目標達成のために「やる気を上げる」よりも「はじめてみることでやる気が自然に出る」を意識していきたいです。

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